
旅行や帰省、花火大会、夏フェスなど、外出が増える夏。
スマートフォンの充電切れに備えて、モバイルバッテリーを持ち歩いている方も多いのではないでしょうか?
とても便利なアイテムですが、夏はいつも以上に取り扱いに注意が必要です。
真夏の車内に置きっぱなし、バッグの中で充電したまま・・そんないつもの何気ない行動が、異常発熱や発火事故につながる危険があります。
今回は、モバイルバッテリーを安全に使うためのポイントをお届けします。

モバイルバッテリーも夏バテ!?
モバイルバッテリーの多くには、リチウムイオン電池が使われています。
リチウムイオン電池は小さくても多くのエネルギーを蓄えられる一方、高温や強い衝撃などによって異常発熱や発火につながる危険があります。
さらに発火事故は春から夏に増加し、8月がピークです。
つまり、まさに今こそ注意したい時期なのです。

一番怖い「真夏の車内放置」
夏に特に避けたいのが、モバイルバッテリーを車内へ置きっぱなしにすることです。
「コンビニに寄るだけだから」「バッグの中に入っているから」「直射日光は当たっていないから」そんな油断は禁物です。
炎天下では、車内全体が非常に高温になります。
ダッシュボードの上だけでなく、座席やバッグの中に入れていても安心とはいえません。
高温環境にモバイルバッテリーを放置すると、電池が劣化したり、膨張や異常発熱、発火などにつながったりする危険があります。
特に注意したいところ
・ダッシュボードの上
・フロントガラス付近
・座席の上
・車内に置いたバッグの中
・直射日光が当たる場所
旅行や帰省では、サービスエリアや観光地などで車を離れる機会も増えます。
スマートフォンは持って降りたのに、モバイルバッテリーはバッグの中に入れたまま……ということもあるでしょう。
たとえ短時間でも、夏の車内には置かないようにしましょう。

バッグの中での充電も注意
外出中、こんな使い方をしていませんか?
スマートフォンとモバイルバッテリーをケーブルでつなぎ、そのままバッグの中へ。とても便利ですが、夏は注意したい使い方です。
バッグの中は熱がこもりやすく、外からモバイルバッテリーの状態も確認しにくくなります。
さらに、スマートフォンもモバイルバッテリーも充電中には熱を持つため、暑い環境ではより熱が逃げにくくなります。
こんな場合は要注意
・直射日光を浴びながら歩いている
・バッグを地面や車内に置いている
・スマホとバッテリーを重ねている
・衣類やタオルなどで覆われている
・バッグの奥に入れたまま長時間充電
このような状態は避けましょう。
さらに、バッグの中に入れていると「「いつもより熱い」「本体の膨らみ」「変なにおい」といった異常にも気づくのが遅れてしまいます。
外出先で充電するときは、できるだけ熱がこもりにくく、状態を確認できる場所で使用しましょう。

強い衝撃や圧力にも注意
モバイルバッテリーをバッグから落としてしまった。それでも普通に充電できれば、そのまま使ってしまってませんか?
外側に傷がなくても、内部がダメージを受け、その状態で使用や充電を続けると、内部で異常が起こり、発熱や発火につながる危険があります。
こんな場合は要注意!
・高い場所から落とした
・強くぶつけた
・踏んでしまった
・バッグの中で重い荷物の下敷きになった
・外装がへこんだ、割れた
といった場合は、「まだ使えるから」と判断せず、本体の状態をよく確認しましょう。

このサインが出たら使用中止
モバイルバッテリーは、ある日突然トラブルが起こるわけではありません。
その前に「いつもと違う変化」が現れます。毎日使っているからこそ、次のようなサインを見逃さないようにしましょう。
本体が膨らんでいる
以前より厚くなっていたり、ケースが浮いたりしている場合は要注意です。
膨らんだモバイルバッテリーは使用や充電を続けず、適切な方法で処分・回収について確認しましょう。
無理に押したり、穴を開けたり、分解したりしてはいけません。
異常に熱くなる
充電中は多少温かくなることがあります。
しかし、「触っていられないほど熱い」「以前より明らかに熱くなった」など、普段とは違う発熱を感じたら使用を中止しましょう。
変なにおいがする
焦げたようなにおいや、これまで感じなかった異臭がした場合も危険なサインです。
そのまま充電や使用を続けないようにしましょう。
煙が出ている
煙が出ている場合は、すでに危険な状態です。
無理に手で触ったり移動させたりせず、周囲の人にも知らせて安全な場所へ離れます。
火災につながった場合は119番へ通報しましょう。
外装や端子が壊れている
ケースの割れや変形、充電端子の破損なども見逃さないようにします。
ケーブルを挿したときにグラグラする、接触が不安定といった場合も使用を見直すサインです。
充電の様子がいつもと違う
急に充電できなくなった。途中で充電が止まる。異常に時間がかかる。こうした変化も、放置しないことが大切です。

寝ている間の充電に注意
「寝る前に充電しておけば、朝には満タン」スマートフォンだけでなく、モバイルバッテリーも夜中に充電している方は多いのではないでしょうか?
便利な習慣ですが、安全面を考えるなら一度見直しましょう。
睡眠中は、モバイルバッテリーに異常が起きても気づくのが遅れてしまいます。
特に避けたい場所
・布団やベッドの上
・枕元
・衣類の上
・紙類の近く
・カーペットの上
・熱がこもりやすい場所
寝具や衣類など燃えやすいものの近くで異常発熱や発火が起これば、火災につながる危険があります。
充電するときは、周囲に燃えやすいものがない安定した場所を選び、できるだけ起きていて状態を確認できる時間帯に行いましょう。

「安さ」だけで選ばない
モバイルバッテリーは、コンビニや家電量販店だけでなく、インターネットでも手軽に購入できるようになりました。
数千円のものから驚くほど安いものまであり、「容量が大きくて安いならこれでいい」と選びたくなることもありますよね?
ですが、モバイルバッテリーは毎日バッグに入れて持ち歩き、電気を蓄えて使用するもの。
価格やデザインだけでなく、安全性も確認して選ぶことが大切です。
PSEマーク
日本では、モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象となっており、販売には技術基準への適合などが求められます。
購入するときは、PSEマークが表示されているか確認しましょう。
確認したい点
・販売事業者の情報がきちんと表示されている
・取扱説明や注意事項が確認できる
・問い合わせ先がわかる
・リコール情報が出ていない
特にネット通販では、価格やレビューだけで即決せず、「誰が販売している製品なのか」までチェックする習慣をつけましょう。

モバイルバッテリーの捨て方
不要になったモバイルバッテリーを家庭の燃えるごみや燃えないごみに、そのまま入れていませんか?
ほかの家庭ごみに混ぜて捨てるのは危険です。
ごみ収集車や処理施設では、ごみを圧縮したり砕いたりする工程があります。
その時モバイルバッテリーに強い力が加わると、発火し、ごみ収集車や処理施設の火災につながるおそれがあります。
不要になったモバイルバッテリーは、まず住んでいる自治体の分別・回収方法を確認しましょう。
注意
膨張・破損しているモバイルバッテリーは、通常の回収ボックスでは受け付けていない場合があるため、自治体やメーカーなどに処分方法を確認しましょう。
絶対してはいけないこと
・分解する
・穴を開ける
・押しつぶす
・無理に膨らみを戻す

さいごに
モバイルバッテリーは、毎日の外出や旅行を支えてくれる便利なアイテムです。
だからこそ、夏は「熱・衝撃・水濡れ」から守ることを忘れないでください。
この夏は、あなたの熱中症対策と一緒に、“バッテリーの夏バテ対策”も忘れずに行いましょう。
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