
「朝起きたら、まず白湯」美や健康のために習慣にしている人も多いのではないでしょうか?
一方で、「白湯を飲むと代謝が上がる」「便秘が治る」「むくみがとれる」「デトックスできる」など、さまざまな健康情報があります。
白湯は手軽で続けやすい健康習慣ですが、白湯そのものに特別な治療効果があるわけではありません。
では、どこまでが本当なのでしょうか?
40代・50代が知っておきたい「白湯のウソ・ホント」を○・△・×で見ていきましょう。

白湯を飲むと痩せる?
判定:△
白湯そのものに脂肪を燃焼させる特別な成分が含まれているわけではありません。
温かいものを飲むと体が温まるため、「体温が上がる→代謝が上がる→脂肪が燃える」と考えたくなります。
しかし、飲み物で一時的に温かく感じることと、体脂肪が大きく減るほどエネルギー消費が増えることは別です。
ダイエットに意味がないの?
そうとも限りません。
例えば、甘いカフェラテ・ジュース・甘いミルクティーなど高カロリーな飲み物を日常的に飲んでいる人が、白湯に置き変えることで、その分の摂取エネルギーや糖類を減らせ、痩せやすい食生活につながります。

白湯を飲むと代謝が上がる?
判定:△
温かい白湯を飲むと、お腹のあたりが温まり、「代謝が上がっている気がする」と感じるかもしれません。
しかし、白湯を飲むだけで基礎代謝が大きく上がり、その状態が長時間続くというわけではありません。
代謝を維持するには?
基礎代謝は、筋肉量・体格・年齢・性別など、さまざまな要因に左右されます。
・筋肉を落とさない
・適度に体を動かす
・たんぱく質など必要な栄養をとる
・睡眠を整える
といった生活習慣を整えるほうが大切です。

白湯を飲むと便秘が治る?
判定:△
水分が不足すると便が硬くなりやすいため、適切な水分補給は便通を整えるためにも大切です。
普段あまり水分をとっていない人なら、朝に白湯を飲む習慣をつけることで、一日の水分摂取量を増やすきっかけにもなります。
ただし、「白湯を飲めば便秘が治る」とまではいえません。
便秘の原因
便秘には、食物繊維不足・運動不足・朝食を抜く習慣・便意を我慢する・ストレス・服用している薬など、さまざまな要因が関係します。
水分だけでなく、食物繊維+運動+排便習慣をセットで見直してみましょう。

白湯でデトックスできる?
判定:△
白湯について調べると、「デトックス」という言葉をよく目にします。
なんとなく体によさそうに聞こえますが、白湯そのものに特別な“毒出し作用”があるとする十分な科学的根拠はありません。
「毒素」は誰が処理している?
私たちの体では、肝臓や腎臓などが重要な役割を担っています。
肝臓では体内に入ったさまざまな物質を代謝し、腎臓では血液をろ過して、不要になった物質や余分な水分などを尿として排泄します。
もちろん、こうした体の機能を正常に保つためにも適切な水分補給は欠かせません。
汗をかけばデトックスできる?
白湯を飲んで体が温まり、「汗をかいたから毒素が出た!」と思う人もいるかもしれません。
汗の大きな役割は体温調節です。
体内の不要な物質を処理・排泄する主役は、肝臓や腎臓など。
そのため「たくさん汗をかく=体内の毒素がどんどん抜ける」わけではありません。
肝臓・腎臓をいたわる生活を
・お酒を飲みすぎない
・喫煙を避ける
・塩分を摂りすぎない
・必要な水分をとる
・栄養バランスを整える
・適度に体を動かす
といった基本的な生活習慣のほうが大切です。
「白湯で毒素を出す」のではなく、「自分の体が本来持っている機能を邪魔しない」。
これが、ナチュアが考える本当の“デトックス習慣”です。

白湯はむくみが取れる?
判定:△
朝、鏡を見ると顔がパンパン。夕方になると靴がきつい。40代・50代になると、むくみが気になる人も増えてきます。
むくみの原因はひとつではない
塩分の多い食事・長時間の立ちっぱなし・長時間の座りっぱなし・運動不足・飲酒・薬の影響など、さまざまな原因が関係します。
また、心臓、腎臓、肝臓などの病気が隠れている場合もあります。
「昨日」を振り返る
朝むくんでいたら、前日の生活を振り返ってみましょう。
「昨日、ラーメンのスープまで飲んだ」
「外食で味の濃いものが多かった」
「お酒を飲んだ」
「一日中ほとんど歩かなかった」
そんな原因が見えてくるかもしれません。
水分を極端に減らすのもNG
反対に、「むくむから水を飲まない」というのもおすすめできません。
水分は体が正常に働くために必要です。体調や活動量に合わせて適切に補給しましょう。

朝一番でないと意味ない?
判定:×
白湯といえば「朝」。そんなイメージがありますが、朝一番でなければ意味がないという医学的な決まりはありません。
睡眠中も呼吸や発汗によって水分は失われるため、起床後に水分をとることは一日の水分補給を始めるきっかけになります。
ですが、白湯は薬ではないので、服薬のように時間を厳密に守る必要はありません。
午後の白湯もおすすめ
例えば午後3時。
なんとなく甘いものが欲しくなって、「とりあえずカフェラテでも飲もうかな」という時間です。
そんなとき、まず温かい白湯を一杯飲んでみる。それでも食べたいなら、おやつを楽しむ。
こうすれば、習慣だけで甘い飲み物に手を伸ばしているのか、本当に欲しいのかを一度考えるきっかけにもなります。
夜の白湯もおすすめ
「温かいものが飲みたいけれど、寝る前だからカフェインは控えたい」そんなときにも白湯はおすすめです。
ただし、寝る直前に大量の水分をとると、夜中にトイレへ行きたくなる人もいます。喉の渇きなどに合わせて無理のない量にしましょう。

15分沸騰させないとダメ?
判定:×
白湯の作り方を調べると、細かな方法が紹介されています。
これを見ると、「電気ケトルじゃダメなの?」「15分も沸かしてなかった……」と心配になりますよね?
「15分沸騰」はどこから?
白湯には、インドの伝統医学アーユルヴェーダに由来する作り方など、さまざまな考え方があります。
伝統的な習慣として楽しむことと、医学的に必要な工程であることは分けて考えましょう。
「長く沸かすほど健康効果が高くなる」というわけではありません。
電気ケトルでもいい?
安全な飲料水を使うなら、電気ケトルでもOKです。
やかんや鍋で沸かしてもいいですし、電気ケトルを利用しても構いません。
毎日続けるなら、「水を沸かす→熱すぎない程度まで冷ます→ゆっくり飲む」これくらいシンプルで十分です。
「正しい白湯」に疲れないで
毎朝、「15分沸かさなきゃ」「この温度じゃダメ」「この時間に飲まなきゃ」と考え始めると、健康習慣だったはずの白湯が負担になってしまいます。
安全な水を使い、熱すぎない状態で、自分が心地よく飲める。それが毎日続ける白湯の基本です。
「正しい作り方」にこだわるより、「無理なく続けられる作り方」を。

熱いほど健康効果が高い?
判定:×
これは、むしろ注意したい飲み方です。
体を温めたいからと、フーフーしながら熱い白湯を飲んでいる人もいるかもしれません。
むしろ、熱すぎる飲み物を習慣的に飲むことには注意が必要です。
要注意
国際がん研究機関(IARC)は、65℃を超える非常に熱い飲み物について、食道がんとの関連から「おそらく発がん性がある」と評価しています。
問題なのは白湯そのものではなく、飲み物の熱さです。
熱い飲み物を繰り返し飲むことで食道の粘膜が熱による刺激を受けることが、食道がんのリスクと関連すると考えられています。
「健康のため」と我慢して熱い白湯を飲むのは逆効果。
沸かした直後ではなく、少し時間を置き、無理なく口に含める程度まで冷ましてから飲みましょう。

結局、どちらがいい?
ここまで読むと、最後にこんな疑問が残るかもしれません。
「結局、水と白湯ならどっちを飲めばいいの?」
白湯が向いている人
・冷たい水が苦手
・冬になると水を飲む量が減る
・朝は温かいもののほうが飲みやすい
・カフェイン飲料を減らしたい
・甘い飲み物を減らしたい
水のほうが向いている場面もある
反対に、暑い日や運動時などは、わざわざ温かい白湯にこだわる必要はありません。
汗を多くかく状況では、水分だけでなく失われる電解質への配慮が必要になる場合もあります。
季節、活動量、体調、食事などに合わせて飲み物を選びましょう。

さいごに
白湯は、痩せる魔法の水でも、毒素を流す水でも、飲む美容液でもありません。
ですが、砂糖が入っていない・カフェインも入っていない・家ですぐ作れる・温かくて飲みやすいく、毎日の習慣にしやすい飲み物です。
あなたの体に合った飲み方で楽しみましょう。
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