
「最近、小さな文字が見づらい」「夕方になると目がかすむ」「以前よりまぶしく感じる」
40代・50代になると、そんな目の変化を感じる人が増えてきます。
そんな変化を「年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか?
実は、毎日の何気ない習慣が目に負担をかけていることも。
これから先も健やかな目を保つために、やってはいけないNG行動をお届けします。

目の不調チェック
毎日使っている目だからこそ、小さな変化には意外と気づきにくいものです。
一度自分の目の状態や生活習慣を振り返ってみましょう。
□ スマホや本の文字を以前より離して見るようになった
□ 夕方になると目がかすんだり、疲れたりする
□ 目が乾く、ゴロゴロするなどの不快感がある
□ 以前より光をまぶしく感じる
□ 目が疲れると頭痛や肩こりも感じる
□ スマホやパソコンを長時間、休憩せずに使っている
□ 目がかゆいと、ついこすってしまう
□ 眼鏡やコンタクトレンズが今の見え方に合っていないと感じる
□ 目の不調があっても、しばらく様子を見ることが多い
□ ここ数年、眼科で目の健康状態を確認していない
結果
▶︎0〜2個
今の生活習慣を維持しながら、年齢やリスクに応じた眼科検診も意識しましょう。
▶︎3〜6個
目の不調や負担につながる習慣が見られます。
まずは、長時間の画面使用や目をこする癖など、改善できることから始めましょう。
▶︎7〜10個
目の不調や負担につながる習慣が、多く見られます。
生活習慣の改善に加えて、眼科で目の状態を確認することをおすすめします。
※このチェックは生活習慣や自覚症状を振り返るための目安であり、目の病気を診断するものではありません。
チェック数に関係なく、急な視力低下、強い目の痛み、突然の視野の異常などがある場合は、直ちに眼科を受診してください。
では、どのような行動が目の健康を遠ざけてるのでしょうか?

40代から目に何が起こる?
年齢とともに目の働きが変化するのは自然なことですが、すべてを老化のせいにするのは禁物です。
老眼が始まる
40代頃から多くの人が感じ始めるのが、老眼です。目のピントを調節する力が年齢とともに低下することで起こります。
・スマホを少し離すと文字が見やすい
・本や新聞の小さな文字が読みにくい
・近くから遠くに視線を移すと、ピントが合うまで時間がかかる
・暗い場所では細かい文字がさらに見づらい
ドライアイ
ドライアイとは、涙の量や質の異常によって、目の表面の健康が損なわれる状態です。更年期以降の女性に多く見られます。
・目が乾く
・ゴロゴロする
・目が疲れやすい
・かすんで見える
・光をまぶしく感じる
意外なのは、ドライアイでも涙がたくさん出る場合があること。目の表面が刺激されることで、反射的に涙が増えるためです。
白内障に注意
白内障は、目の中にある水晶体が濁る病気です。
加齢による白内障は高齢になるほど増えますが、40代・50代でも変化が見られる人がいます。
・視界が白っぽくかすむ
・光をまぶしく感じる
・夜間の運転で対向車のライトが気になる
・眼鏡を替えても見えにくい
白内障は徐々に進むことが多いため、初期には気づきにくいです。変化を感じたら、眼科で原因を確認しましょう。
緑内障にも注意
緑内障は、視神経が障害され、視野が徐々に欠けていく病気です。
注意したいのは、初期には自覚症状がほとんどない場合が多いこと。
また、片方の目に見えにくい部分があっても、もう片方の目が補うため、異変に気づきにくくなります。

目をゴシゴシこする
目がかゆいときや、眠いとき、つい目をこすっていませんか?
目の表面にある角膜は、とてもデリケートな組織です。
強くこすると、角膜に細かな傷がついたり、結膜の炎症が悪化します。
特に、花粉症などで目がかゆい人は要注意。
「かゆい→こする→さらに炎症が起こる」という悪循環につながります。
また、目を強くこする習慣は、角膜が徐々に薄くなって変形する「円錐角膜」との関連も指摘されています。
改善策
かゆみがあるときは、清潔な冷たいタオルを閉じたまぶたに軽く当てると、不快感を和らげられます。
ただし、かゆみが続く場合は、アレルギーなどの原因に合った治療が必要です。

目薬を何度もさす
目が疲れたり、充血したりすると、とりあえず目薬をさしていませんか?
実は、目薬は種類によって異なります。
例えば、人工涙液は涙を補う目的で使われますが、充血を抑える目薬の中には、血管を収縮させる成分が含まれています。
こうした目薬を頻繁に使い続けると、効果が切れたあとに充血が再び目立つなど、かえって症状が長引く場合があります。
また、防腐剤を含む点眼薬は、種類や使用頻度によって目の表面に負担をかける場合もあります。
改善策
目薬は、成分や使用目的を確認し、決められた回数を守りましょう。
頻繁に必要になる場合は眼科で相談してください。
また、目薬の容器の先端をまつ毛や目に触れさせないことも、雑菌の混入を防ぐために大切です。

見えにくさを我慢する
老眼は、年齢とともに目のピント調節力が低下することで起こります。
老眼鏡を使ったからといって、老眼の進行が早くなるわけではありません。
むしろ、見えにくさを我慢していると、無理にピントを合わせようとしたり、不自然な姿勢で文字を読んだりするため、目の疲れや頭痛、肩こりにつながります。
改善策
スマホや本の文字が読みにくくなったら、眼科で目の状態を確認し、自分に合った眼鏡を選びましょう。
老眼鏡には、読書用やパソコン作業用など、用途に合わせた選び方があります。
「まだ老眼鏡は早い」と我慢せず、快適に見える環境を整えることが大切です。

コンタクトをつけたまま眠る
「少し昼寝するだけだから」「疲れて外すのが面倒だから」
そんな理由で、コンタクトレンズをつけたまま眠っていませんか?
コンタクトレンズを装用したまま眠ると、角膜に届く酸素が不足しやすくなり、角膜の表面に負担がかかります。
さらに、細菌などによる角膜感染症のリスクも高まります。
角膜感染症は、強い痛みや充血、視力低下を引き起こし、重症化すると角膜に濁りが残る場合もあります。
改善策
就寝前はもちろん、昼寝の前にもコンタクトレンズを外しましょう。
※連続装用が認められているレンズは、眼科医の指示に従って使用してください。
また、レンズの交換期限を守り、決められた方法で洗浄・保存することも大切です。
コンタクト装用中に痛みや強い充血、急な見えにくさが出た場合は、使用を中止して速やかに眼科を受診しましょう。

スマホを長時間見続ける
スマホを見ているとき、私たちは思っている以上に目を使っています。
特に注意したいのが、まばたきの減少と、近くを見続けることによる負担です。
画面に集中すると、まばたきの回数が減り、涙が蒸発しやすくなります。
その結果、目の乾燥やゴロゴロ感、かすみなどが起こりやすくなります。
また、近い距離を長時間見続けることで、ピント調節に関わる筋肉にも負担がかかり、目の疲れにつながります。
さらに、寝る直前までスマホを見続けると、睡眠時間が短くなる原因にもなります。
改善策
スマホを使うときは、画面を目に近づけすぎず、適度な距離を保ちましょう。
また、長時間続けて見るのではなく、こまめに画面から目を離すことが大切です。
寝る前はスマホを使う時間を決めるなど、目と体を休ませる習慣をつけましょう。

紫外線対策をしない
顔や首には日焼け止めを塗っていても、目の紫外線対策は忘れていませんか?
実は、紫外線は肌だけでなく、目にも影響を与えます。
強い紫外線を浴びると、角膜の表面に炎症が起こる「紫外線角膜炎」を引き起こす場合があります。
また、長年にわたって紫外線を浴びることは、白内障などの目の病気と関連しています。
特に、海や雪山など、紫外線の反射が強い場所では注意が必要です。
また、日差しが強い日だけでなく、曇りの日にも紫外線は地表に届きます。
改善策
屋外では、UVカット機能のあるサングラスや帽子を活用しましょう。
サングラスは、レンズの色が濃いほど紫外線を防げるわけではありません。
選ぶときは、紫外線カット性能を確認することが大切です。
また、横から入る紫外線にも配慮した、顔にフィットする形を選ぶのもおすすめです。

目の異変を放置する
40代・50代になると、老眼やドライアイなどの変化が増えるため、目の不調を年齢のせいにしがちですが、病気が隠れている場合があります。
特に、次のような症状には注意してください。
・急に視力が落ちた
・視野の一部が突然見えなくなった
・黒い点や糸くずのようなものが急に増えた
・光がピカッと走るように見える
・物が急にゆがんで見える
・強い目の痛みがある
これらは、早急な診察が必要な病気のサインである場合があります。すぐに眼科にいきましょう。
また、症状がなくても、年齢や病歴に応じて目の健康状態を確認することが大切です。

さいごに
目は、これからの人生を楽しむために欠かせない大切な存在です。
毎日の小さな習慣を見直すことはもちろん、見え方の変化を放置せず、必要な検査を受けることも忘れないでください。
今は困っていなくても、目の健康を意識することに早すぎるということはありません。
10年後、20年後も好きな景色を楽しむために、今日から目をいたわる習慣を始めましょう。
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