
春の陽ざしに心がほぐれる季節。
でもその一方で、「喉がイガイガする」「声がかすれる」…そんな花粉症ならではのつらさに悩まされていませんか?
特に40代・50代の大人女子は、ホルモンバランスの変化で粘膜が乾燥し、炎症を起こし痛みを感じやすい状態に。
今回は、花粉症による喉の痛みの原因と、今日からできる対策をお届けします。

花粉症による喉の痛みの原因
花粉症と言うと、目のかゆみ・鼻水・くしゃみのイメージですけど、実は、“喉の痛み”も意外と多い症状なんです。その背景には、いくつかの原因が関係しています。
花粉によるアレルギー反応
花粉が体に入ると「敵が来た!」と勘違いして過剰に反応し、鼻や目、喉の粘膜に“炎症”が起こり、イガイガやヒリヒリとした痛みが出てしまいます。
鼻づまりによる“口呼吸”
花粉症で鼻がつまると、無意識のうちに口呼吸になり、喉が乾燥&炎症しやすくなります。朝起きたときに喉が痛い場合は、寝ている間の口呼吸が原因かもしれません。
花粉症による後鼻漏
鼻水が喉の奥に流れ込むことで、咳が出る・痰がからむ・声が枯れるといった症状が起きます。このときの咳や、痰のからみで起こるこすれが、喉の痛みを悪化させてしまいます。
春の乾燥した空気
春は意外と空気が乾燥する季節。花粉とともに、乾いた風が喉を直撃すると、喉の防御力がガクッと落ちてしまいます。
では、こうしたつらい喉をいたわるために、どのような対策を取り入れたら良いのでしょうか?

マスクで“うるおい”
花粉症対策としておなじみのマスク。 マスクには、花粉をブロックする効果だけでなく、自分の呼気に含まれる湿気がマスク内にこもり、喉や鼻の粘膜がしっとり保たれるというメリットがあります。
おすすめのマスク
立体型マスク
口元に空間ができるので、呼吸がラク&喉に優しい
保湿マスク(濡れフィルター付き)
睡眠中にもおすすめです!
不織布マスク+インナーマスク
保湿力アップ+花粉カット率も上昇
ポイント
外出時だけでなく、寝るときにもマスクを使うと、朝の喉の痛み予防に◎です。

こまめな水分補給で内側から潤い
喉が乾燥すると、炎症が起きやすくなります。一気に水分補給するのではなく、こまめに少量ずつ飲むようにしましょう。
「寝る前」「起床後」「外出後」「話す前後」など、タイミングを決めて飲むと習慣化しやすいです
喉にやさしいハーブティー
カモミール
炎症をやさしく鎮めてくれる
タイム
殺菌・抗菌作用があり、咳にも◎
ホットで飲むとリラックス効果も高まり、自律神経のバランス調整にもつながります!

はちみつで“天然ケア”
はちみつには強い抗菌作用と保湿効果があり、古くから喉の民間療法としても親しまれてきました。
おすすめ
はちみつ+しょうが
しょうがに含まれる「ジンゲロール」には、抗炎症作用と血行促進効果があります。
お湯にすりおろし生姜とはちみつを入れて、喉がじんわり温まる一杯に
はちみつ+レモン
ビタミンCも補える、春にうれしいドリンク
注意
はちみつは1歳未満のお子さんにはNGです!

湿度をしっとり保つ
室内の乾燥は、喉トラブルの最大の敵。特に春先はまだ空気が冷たくて乾燥している日も多く、暖房を使うことでさらに湿度が下がってしまいます。
対策
✔ 加湿器を使う(理想は湿度50〜60%)
✔ 濡れタオルを部屋に干す/洗濯物を室内に干す
✔ お風呂上がりの浴室の湿気を活用(ドアを開けておくと◎)
✔ 卓上加湿器をデスクに置くだけでも効果あり

家に花粉を持ち込まない
花粉が家の中に入り込むと、寝ている間にも吸い込んでしまい、喉の刺激につながることがあります。花粉をなるべく自宅に持ち込まないようにしましょう。
対策
✔衣類は玄関前ではたく/玄関に花粉除けブラシを置いておく
✔洗濯物はなるべく室内干しにする(特に下着や寝具)
✔髪や顔に付いた花粉は、帰宅後すぐ洗顔&うがい&鼻うがい
✔静電気が起きにくい素材の服(綿や麻)を選ぶと花粉がつきにくい
喉の痛みをやわらげたり、刺激に負けない粘膜をつくるには、体の中からのケアもとても大切です。
では、どのような食材を摂取したらよいのでしょうか?

粘膜をうるおす「ビタミンA」
ビタミンAは、喉や鼻、目などの粘膜をうるおった状態に保ち、外敵から守るバリア機能をサポートしてくれる栄養素。乾燥や花粉でダメージを受けた喉を優しくケアします。
おすすめ食材
✔にんじん(βカロテン豊富。油と一緒に摂ると吸収UP)
✔かぼちゃ
✔小松菜、ほうれん草などの緑黄色野菜
✔卵(ビタミンAが含まれる栄養満点食材)

炎症を緩和「ビタミンC・E・ポリフェノール」
喉の痛みの元になる「炎症」。これを内側からやわらげる栄養素も、毎日の食事でしっかり摂りましょう。
ビタミンC
抗酸化作用+免疫力アップで、喉の炎症を鎮める効果が。
キウイ、いちご、レモン、赤パプリカ、ブロッコリーなど
ビタミンE
ビタミンCと一緒に摂ることで、抗炎症力がさらにUP!
アーモンド、アボカド、ひまわり油、かぼちゃなど
ポリフェノール
抗酸化・抗アレルギー作用があり、花粉症対策にも◎
緑茶、赤ワイン、ココア、ブルーベリーなど

粘膜の土台「たんぱく質&オメガ3脂肪酸」
喉の粘膜や免疫細胞の材料となるのが、たんぱく質。
さらに、オメガ3脂肪酸は炎症を抑える力があり、喉や鼻の違和感を軽くしてくれる助っ人です。
たんぱく質を含む食品
鶏むね肉、鮭、豆腐、納豆、卵、ヨーグルト など
オメガ3脂肪酸を含む食品
サバ、イワシ、サンマなどの青魚
えごま油、アマニ油(熱に弱いので、ドレッシングに)

心強いセルフケアアイテム
喉の痛みやイガイガに悩んでいても、「病院に行くほどじゃないし…」 と、そのまま我慢していませんか?そんなときは、市販薬を上手に借りることも、心地よく春を過ごすための一つの方法です。
スプレータイプ
ドラッグストアで手に入る「喉スプレー」は、炎症が起きている部分に直接アプローチできるのが魅力。特に「抗炎症成分」が入ったタイプは、喉の赤み・痛み・腫れをやわらげてくれます。
選び方のポイント
✔ のどの奥にシュッと届くロングノズルタイプが使いやすい
✔ メントール感の強すぎるものは、刺激が強い場合があるので注意
✔ “医薬品”と“医薬部外品”の違いにも注目(症状が強いときは医薬品を)
トローチ&のど飴
乾燥や花粉で炎症を起こした喉には、なめるタイプのケアもおすすめ。口の中に唾液が広がることで粘膜がうるおい、雑菌の繁殖を防ぎながら、喉を保護してくれます。
おすすめ成分
✔ はちみつ・プロポリス(天然の抗菌成分)
✔ ハーブ系(カモミール、ユーカリ、タイムなど)
注意点
✔スプレーやトローチの過度使用は、粘膜を逆に刺激してしまうので注意しましょう。
✔のど飴は糖分が多いものもあるので、「ノンシュガータイプ」や「医薬品タイプのトローチ」を上手に使い分けましょう。

さいごに
春の空気を気持ちよく深呼吸するために、今日からできる“喉ケア習慣”をはじめましょう。
乾燥や花粉に負けず、やさしく守ってあげることで、あなたの喉はもっとラクになるはず。
イガイガが少しでもやわらぎますように・・
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