
「上半身はそうでもないのに、脚やお尻ばかり太る…」
そんな“下半身太り”に悩む40代・50代女性は少なくありません。
実はこれ、ただ太っただけでなく、体のしくみや日々の習慣が大きく関係しています。
この記事では、知らずにやりがちなNG習慣と、下半身すっきりを目指すための対策を解説します。

なぜ下半身ばかり太るの?
ホルモンバランスの影響
もともと女性の体は、妊娠や出産に備えてお尻・太ももに脂肪を蓄えやすい性質があります。
特に40代以降は女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、脂肪の付き方に変化が出やすくなるため、下半身に脂肪が集まりやすい状態に。
筋力の低下
40代・50代になると、お尻・太もも・内ももといった大きな筋肉が衰えやすくなります。
筋肉が減ると、そこに脂肪がたまりやすくなるだけでなく、代謝も落ちて、ますます脂肪が燃えにくい状態に。

下半身太りを招くNG習慣
下半身に脂肪がつきやすいのは、ホルモンや筋肉量の変化だけが原因ではありません。
実は、日々の“ちょっとしたクセ”や“何気ない生活習慣”が、知らず知らずのうちに「脚が太りやすい体質」をつくってしまっていることも。
「そんなつもりなかったのに…」という行動、あなたもしていないかチェックしてみましょう。
血流&リンパの滞り
デスクワークや長時間のテレビ、スマホ時間…。
ずっと同じ姿勢で座っていると、下半身の血流やリンパの流れが滞って、むくみや冷えが悪化し、脂肪がつきやすい環境になります。
特にふくらはぎは“第二の心臓”といわれるほど巡りの要。流れが悪いと、水分や老廃物もたまりやすく、脚がどんより重たい状態に。
姿勢や骨盤のゆがみ
• 脚をよく組む
• 猫背や前かがみ姿勢
• 片足に重心をかけて立つ
• ぺたんこ座り(女の子座り)
こうしたクセは、骨盤のゆがみや筋肉バランスの崩れにつながります。その結果、脂肪が偏ってつきやすい&むくみやすい下半身に。
冷えやむくみを放置している
• 足先がいつも冷たい
• 夕方になると脚がパンパン
• ふくらはぎを押すと、へこんだまま戻らない
こんな「冷え」や「むくみ」は、血流&リンパの滞りサイン。冷えやむくみをそのままにしておくと、老廃物も水分もたまりやすく、脂肪が固まりやすい「セルライト」の原因にも。
塩分・糖分多めな食生活
「パンやお菓子が好き」
「外食が多め」
「味が濃いものが好き」
こうした食習慣も、実はむくみ&下半身太りの原因に。塩分が多いと体が水分をため込みやすくなり、糖質過多は脂肪の蓄積を助けてしまいます。

“やみくもな運動”は逆効果
脚やお尻を細くしたい!と思って運動を頑張っているのに、全然変わらない…そんな方は、運動方法を変えてみませんか?
40代・50代になると、筋力や代謝が落ちるうえに、股関節や骨盤まわりも硬くなりやすいので、“やみくもな運動”では逆効果に。
「ハードな運動」や「無理な筋トレ」ではなく、“ほぐす・動かす・使う”この3ステップを意識することがポイント。
では、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか?

脚やせはまずほぐす!
太ももやお尻に脂肪がつくのは、股関節まわりが硬い&血流が悪いのも大きな原因。
筋肉がガチガチに固まっていると、脂肪も水分もたまりやすく、いくら運動をしても効果が出にくいんです。
おすすめストレッチ
① 股関節ほぐし
• 仰向けになり、片ひざを胸にぐーっと引き寄せる
• そのまま20〜30秒キープ(左右1セットずつ)
② 股関節パカパカ
• 仰向けで両ひざを立てる
• 両ひざをパカッと左右に開いて閉じる(20回)
ポイント
呼吸は止めずに、できるだけゆったりと。
「動く前にほぐす」ことで、脂肪燃焼効率もアップします。

脂肪を燃やすスイッチON!
下半身太りしやすい人は、
✔ お尻(大臀筋)
✔ 内もも(内転筋)
✔ 太もも裏(ハムストリングス)
この3つの筋肉が使われず、サボりがち。
ここをやさしく刺激してあげるだけで、姿勢も整い、脂肪が燃えやすい体へと変わります。
おすすめエクササイズ
① ヒップリフト
• 仰向けに寝て膝を立てる
• お尻をゆっくり持ち上げて5秒キープ → 下ろす(10〜15回)
→ 腰を反らさず、お尻の筋肉を意識するのがコツ。
② 内転筋エクササイズ
• 椅子に浅めに座り、ひざの間にクッションや丸めたタオルをはさむ
• ギューッと5秒押して力を抜く(10回)
ポイント
キツすぎない範囲でOK。「続けること」が何より大切。

歩き方を変えて脚ほっそり
ウォーキングは簡単そうに見えて、姿勢が悪いと太もも前ばかり使ってしまい、むしろ脚が太くなることも。
正しい歩き方のコツ
• 背筋を伸ばし、目線は前
• 骨盤を立てて、お腹は軽く引き締める
• 歩幅はやや大きめに
• かかとから着地 → つま先でしっかり蹴り出す
ポイント
お尻を意識して歩くと、お尻&太もも裏が自然と使われます。
さらに+α
• 階段を使う(1段飛ばしならヒップアップ効果◎)
• 「1駅分歩く」「買い物は徒歩で」など日常の“歩く機会”を増やす

ためずに流す脚やせ食事術
下半身ばかり太ってしまう…その背景には、食生活による“めぐりの悪さ”も大きく関わっています。
「むくみやすい」「冷えやすい」「代謝が落ちている」…そんな40代・50代の体に合わせた「ためこまない体を作る食べ方」を意識することが、下半身太り解消のカギ。
では、何を減らし、何をとるとよいのでしょうか?

塩分&糖分の摂りすぎ注意
塩分や糖分が多いと、体が水分をためこみやすくなり、むくみの原因に。また、余った糖は脂肪に変わり、下半身にたまりやすく。
要注意な食べもの
• 菓子パン、スナック菓子
• 外食やコンビニの味が濃いメニュー
• 清涼飲料水・ジュース・甘いカフェドリンク
こんな工夫でむくみ対策
• 味付けは「素材のうまみ+だし」を活かす
• 加工食品はできるだけ控え、手作りを意識
• 甘い飲み物は無糖・微糖に変える
• 「疲れた日ほど塩分多め」になりがちなので、心身のケアも大切

カリウム&マグネシウム習慣
カリウムは、体内の余分な塩分や水分を外に出す「むくみ流し」の栄養素。マグネシウムは、血流をスムーズにし、代謝アップに役立ちます。
カリウム・マグネシウムが豊富な食材
✔野菜・・ほうれん草、ブロッコリー、アボカド、枝豆
✔果物・・キウイ、バナナ、プルーン
✔海藻・・わかめ、ひじき、昆布
✔ナッツ・・アーモンド、くるみ、カシューナッツ(無塩)
✔魚介・・あさり、しじみ、イワシ、サバ

代謝アップ「たんぱく質」
筋肉が減ると、脂肪は燃えにくく、どんどん“ため込み体質”に。特に女性は「意識しないとたんぱく質不足」に陥りやすいので要注意。
おすすめ食材
• 鶏むね肉、鮭、サバ、ツナ(ノンオイル)
• 卵
• 大豆製品(納豆、豆腐、おから、厚揚げ、豆乳)
• 無糖ギリシャヨーグルト、プロテイン飲料(低糖質タイプ)

腸活でめぐりを整える
腸内環境が乱れると、代謝も落ち、むくみやすく脂肪も燃えにくい状態に。腸を整えることは、下半身太り対策にとっても大切なポイント。
腸活におすすめ
• 発酵食品(納豆、キムチ、ぬか漬け、味噌、ヨーグルト)
• 食物繊維(ごぼう、切り干し大根、もち麦、オートミール、ひじき)
• 乳酸菌・ビフィズス菌(ヨーグルト、発酵飲料)

さいごに
40代・50代の私たちの体は、頑張りすぎるほど心も体も疲れてしまいがち。
だからこそ大切なのは、無理な制限やハードな運動ではなく、“ちょっとした習慣”を積み重ねること。
1日5分のストレッチや、階段を選ぶだけでもOK。
あなたのペースで、気持ちよく続けられるケアを習慣にしていきましょう♡
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