
くしゃみをしたとき、笑ったとき、ふとした瞬間に「今、もしかして…?」と感じたことはありませんか?
それは“尿もれ”のサインかもしれません。
40代・50代になると、ホルモンや筋力の変化により、体が少しずつ変わり始めます。
でも、恥ずかしいことではありません。
この記事では、そんな不安や違和感に前向きに向き合う方法をお届けします。

尿もれは恥ずかしいことじゃない!
「私だけかも…」「恥ずかしくて、誰にも相談できない…」そんなふうに思っていませんか?
でも実は、40代・50代の女性の4人に1人以上が、尿もれの経験があるとも言われています。
これは、とても自然な体の変化。
ホルモンバランスの変化、骨盤まわりの筋力の低下、出産や加齢など、さまざまな理由で起こるものなんです。
だから、恥ずかしいことでも、特別なことでもありません。
むしろ「自分の体が今、ちょっとがんばりすぎているのかも」と気づけたことは、これからのケアや暮らしを整える“前向きなサイン”とも言えるのです。
そして、何より忘れないでほしいのは、ひとりじゃないということ。

尿もれの種類
ひとくちに「尿もれ」といっても、実は原因によってタイプが分かれているのをご存じですか?
ここでは、よくある3つのタイプをご紹介します。
腹圧性尿失禁
くしゃみ・咳・笑ったとき・重い物を持ったときなど、お腹に力が入った瞬間に「ちょろっ」と漏れてしまうタイプ。加齢や出産などで骨盤底筋(骨盤内の筋肉)がゆるみ、尿道をしっかり締められなくなることで起こります。
切迫性尿失禁
「トイレに行きたい!」と思った瞬間、急に強い尿意におそわれ、間に合わずに漏れてしまうタイプ。膀胱が過敏になってしまい、自分の意思とは関係なく勝手に収縮してしまうことが関係しています。
混合型(腹圧性+切迫性)
くしゃみでも漏れるし、急な尿意でも間に合わない…という、上記2つが混ざったタイプ。

毎日できる!ゆるケア習慣
尿もれの予防や軽減には、毎日の積み重ねがとても大切。
骨盤底筋を鍛える
骨盤底筋とは、骨盤の底にあるインナーマッスル。
膀胱や子宮、直腸など、女性の大切な臓器を下から支えてくれている筋肉です。
この筋肉がゆるんでくると、尿道がしっかり締まりづらくなり、くしゃみや咳、立ち上がった瞬間などの刺激で、尿が漏れやすくなります。
ケーゲル体操
おしっこを途中で止めるときのような感覚で、骨盤の奥をキュッと締めて、10秒キープ→10秒ゆるめる、を繰り返します。
1日10回を3セットくらいが目安ですが、大切なのは“継続”。
洗い物をしながら、電車で立っているとき、テレビを見ているときなど、日常の“ながら時間”にできるのも嬉しいポイントです。
正しい姿勢と呼吸
意外と見落としがちなのが、姿勢と呼吸。
猫背や浅い呼吸は、骨盤底筋の働きを妨げてしまいます。
背筋をすっと伸ばして、お腹とお尻をほんの少し引き締める意識を持ってみましょう。
そして、胸ではなくお腹をふくらませるような「腹式呼吸」を心がけると、インナーマッスル全体にやさしく刺激が入ります。
冷え対策
冷えは、骨盤まわりの筋肉や血流に大きく影響します。
足首・お腹・お尻などを温めることで、筋肉の働きがスムーズになり、尿もれの予防にもつながります。
湯船にゆっくり浸かる、腹巻やレッグウォーマーを活用する、身体をあたためる食材(ショウガ・にんじん・ごぼう・味噌汁など)を積極的に取り入れるなど、“温める習慣”を味方にしてみてくださいね。

安心!サポートアイテム
尿もれに悩んでいると、「おでかけが不安…」「電車や会議中が心配…」など、日常のふとした場面で気持ちが重たくなることもありますよね?
そんな方は、 吸水パッド・尿もれ専用ナプキンを取り入れることで、ぐっと気持ちがラクになります。
吸水パッド・尿もれ専用ナプキン
「生理用ナプキンで代用している」という方もいるかもしれませんが、尿もれ専用パッドは、水分の吸収力や消臭力がまったく違います。
肌ざわりもよく、ナチュラルな香りつきや薄型タイプなど、最近では目立ちにくくて使いやすい商品がたくさん登場しています。
バッグに1枚入れておくだけでも、気持ちの安心感が違いますよ◎

安心!暮らしの工夫
締めつけすぎない下着を選ぶ
尿もれを気にしてガード力の強い下着を選ぶ方も多いのですが、実はきつすぎる締めつけは、血流や筋肉の動きを妨げてしまうことも。
やさしくフィットするショーツや、吸水機能付きのインナーなど、“守ってくれるけどやさしい”下着選びを心がけてみましょう。
トイレのタイミングを整える
「いつ漏れるか不安で、トイレに行きすぎてしまう」
そんな方におすすめなのが、「時間を決めてトイレに行く」時間排尿という方法。
1.5〜2時間ごとなど、ある程度の間隔でトイレに行く習慣をつけることで、膀胱の働きを整えやすくなります。
気にしすぎない
「漏れてしまったらどうしよう」
そんな不安が強くなりすぎると、ストレスや緊張で逆にトラブルが増えることも…。
頼れるアイテムはうまく活用して、“安心して過ごせる工夫”を持っておくことが、心のゆとりにもつながります。

放置はNG!病気の可能性も
尿もれは、ホルモンバランスや筋力の変化など、年齢による自然な体の変化として起こることが多いのですが、なかには、病気が隠れているケースもあります。
「いつもと違うな」「なんだか気になる」そんな時は、自分だけで抱え込まず、医師に相談する勇気を持ってみてくださいね。
こんな症状があれば要チェック
✔尿に血が混じる
✔排尿時に痛みがある
✔頻尿や残尿感がつらい
✔急に尿意を感じる頻度が増えた
✔腹部や骨盤まわりに違和感がある
これらの症状がある場合、「膀胱炎」「過活動膀胱」「子宮脱」「尿道炎」などの疾患が関係している可能性があります。
また、糖尿病や神経系の病気が影響していることも。
受診の目安は「不安を感じたとき」
「病気かどうかなんて、自分じゃわからない…」
そう思って当然です。
だからこそ、少しでも気になる症状があれば、早めに専門医に相談するのが安心。
泌尿器科や婦人科、女性外来などでは、デリケートな悩みも安心して話せる環境が整っているところが増えています。

ひとりで抱え込まないで
尿もれは、決して特別なことでも、恥ずかしいことでもありません。
だけど、不安を我慢し続けると、心も体もつらくなってしまいます。
だからこそ、「なんとなく変だな」という感覚を大切にして、自分の体と向き合ってあげてくださいね。

さいごに
尿もれは、年齢とともに訪れる自然な変化。
でも、それを「恥ずかしいこと」と隠すよりも、自分の体にやさしく向き合うことが大切です。
焦らず、できることから始めれば大丈夫。
ひとつでも「これ、できそう!」と思えることがあれば、ぜひ取り入れてみてくださいね!
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