
鏡を見て「目尻のシワ、こんなにあったっけ…?」と思ったことはありませんか?
年齢のサインが出やすい目もとですが、丁寧にケアすれば印象は変わります。
今回は、頑張りすぎなくてもできる、40代・50代の女性に向けた目尻のシワ対策をご紹介します。

シワの種類
目尻のシワをはじめとした「シワ」には、大きく分けて2種類あります。
表情ジワ
笑ったり、眉をひそめたりするなど、表情の動きでできるシワで、目尻、眉間、額、口元など、動きが多い部分に出やすいです。
若いうちは、表情を戻すとシワも消えますが、年齢とともに筋肉のクセが固定されて残りやすくなります。
乾燥ジワ
肌の水分不足やバリア機能の低下によって、表皮がしぼんで細かく入る浅いシワで、特に目元・口元など、皮膚が薄く乾燥しやすい部分にできやすいです。
初期のうちなら保湿ケアで改善できる可能性大!

目尻のシワの原因は?
では、なぜ目元ばかりが目立つのでしょうか?
目元の皮膚は、顔の中で一番うすい
実は目のまわりの皮膚は、頬の約3分の1ほどの薄さしかありません。
皮脂腺も少なく、水分を保つ力が弱いため、乾燥しやすくバリア機能もデリケート。
このため、ちょっとした刺激や表情の動きも、すぐに“シワ”として刻まれやすいのです。
年齢とともに「肌のハリ成分」が減少
40代をすぎると、肌のハリを支えていたコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が減少しはじめます。
これにより、肌の弾力が低下してシワが戻りにくくなる=定着しやすくなるのです。

要注意!やりがちNG習慣
目尻のシワが深くなるのは、年齢や乾燥だけではありません。実は、何気ない毎日のクセや習慣が、知らないうちに目元にダメージを与えていることも。
目元をゴシゴシ
クレンジングや洗顔のとき、目元をゴシゴシと強くこすっていませんか?目もとの皮膚はとても薄いため、摩擦の刺激だけでもシワや色素沈着の原因になります。
保湿ケアが足りない
顔全体に化粧水をなじませたあと、目元にはそれ以上なにも塗っていない…そんな日、ありませんか?目もとは皮脂腺が少なく、水分が蒸発しやすいため、化粧水だけでは保湿が足りません。
無表情 or 表情グセが偏っている
スマホやパソコン作業中、無表情になっていたり、片側だけで笑うクセがあると、筋肉のバランスが偏り、シワが片側だけ深くなることも。
眉をひそめる、目を細めるといったクセのある表情も要注意。
目元の日焼け止めを塗っていない
「目の近くだから怖くて…」と、目元だけ日焼け止めを避けていませんか?紫外線は、肌の奥にあるコラーゲンを壊し、シワを加速させる大きな原因です。

目尻シワ予防スキンケア習慣
目尻のシワは、どんなに良い成分が入った化粧品を使っていても、使い方が乱暴だったり手順が間違っていると、逆効果になることも。
大切なのは、アイテムそのもの以上に「毎日のケアの仕方・触れ方」。
肌がふっと安心できるような、やさしいスキンケアの習慣を身につけていきましょう。
Step1:クレンジングと洗顔は“摩擦レス”を意識
目尻の皮膚はとても薄く、こするとすぐにダメージになります。
【目元クレンジングのコツ】
✔ ポイントメイクは専用リムーバー+コットンで浮かせて落とす
✔ コットンはぎゅっとこすらず、3秒ほど置いてからやさしくオフ
✔ ウォータープルーフ系はミルクタイプよりオイルor二層式が◎
洗顔時は、手と顔が触れないくらいの泡のクッションをしっかり作り、こすらずなでるように洗いましょう。
Step2:化粧水は“重ねて、浸透力を高める”
化粧水を1回だけサラッとつけるだけでは、目元は乾燥しやすく、すぐにシワが戻りやすくなります。
【化粧水のポイント】
✔ 目元は重ねづけ(2〜3回)して、じんわり潤す
✔ パッティングではなく、手のひら or 薬指でやさしく包み込むように
✔シートマスクを使う日は、目元をやさしく1分だけ押さえるケアを
Step3:アイクリームは“量と塗り方”がカギ
アイクリームは「とりあえず塗る」では効果半減。適量を正しい位置に・正しい力加減で塗りましょう。
【アイクリームの塗り方】
✔薬指の腹で、目頭→目尻に向かって“点おき”→トントンとやさしくなじませる
✔ 目尻のしわにそって、シワを伸ばすように“横向きに”なじませると効果UP
✔ 使用量が少なすぎると摩擦になるため、米粒1個〜1.5個分を目安に
Step4:日中の「乾燥対策アイテム」を味方に
朝しっかり保湿しても、日中の乾燥や表情の動きで、目尻はどんどん水分を失っていきます。
午後になるとシワが目立つ…という方は、日中の“うるおい補給”が不足しているかも。
【おすすめアイテム】
✔保湿ミスト(メイクの上からOK・ミスト粒が細かいもの)
✔ 目元用バームスティック(外出先でも簡単ケア)
✔ 乾燥がひどい時は、目元だけメイクの上から乳液ポンポンも◎
目の疲れや乾燥を感じたら、「保湿タイム」のサインととらえてこまめにケアしてあげましょう。

効果的な成分とケア選び
「アイクリームって、結局どれがいいの?」「値段が高ければ安心?」
大切なのは、自分の“今の目元の状態”に合った成分を知ることです!!
レチノール(ビタミンA誘導体)
肌のターンオーバーを促し、コラーゲンやエラスチンの生成をサポート
✔「ちりめんジワ」〜「深めのシワ」までケア可能
✔ビタミンAは刺激が強いため、使い始めは少量からにしましょう
✔ビタミンAは紫外線に弱いため、朝の使用は避け、夜の使用のみにしましょう
ナイアシンアミド
厚生労働省が認める“シワ改善有効成分”
✔表皮と真皮、両方に働きかける数少ない成分
✔メラニンの生成を抑えて、シワ+くすみ・美白ケアも同時に
✔刺激が少なく、朝晩使えるのも大きな魅力
ヒアルロン酸
乾燥ジワをふっくら満たす、即効性のある保湿成分
✔肌の水分保持力をぐっと高め、乾燥によるシワを一時的に目立たなくする
✔ヒアルロン酸にもサイズ(分子量)の違いがあり、ナノ化や低分子のものは肌の奥まで浸透しやすい
成分の選び方のコツ
✔成分名が成分表示の上位(前から5番以内)にあるものほど、濃度が高い
✔ “医薬部外品(薬用)”の表記があれば、有効成分として効果を認可済
✔ 敏感肌の方は「アルコール」「香料」「着色料」「パラベン」などの刺激成分が無添加かも要確認
プチプラ?デパコス?どう選ぶ?
高価格帯=効果がある、というわけではありません。むしろ、「今の肌状態にあった成分が入っているか」「続けられる価格帯か」が大切です。
✔プチプラ派→ ナイアシンアミド・ヒアルロン酸配合のアイクリーム(薬用タイプも多い)
✔ 成分重視派→レチノール・ペプチド配合の夜用クリームや美容液
✔ 敏感肌→ セラミドや低刺激処方+保湿特化タイプ
スキンケアは“毎日使うもの”だからこそ、無理なく続けられることがいちばん大切。
ほんの少しでも「肌がうれしそう」と感じられるアイテムを、あなた自身の肌と対話しながら選んでみてくださいね。

体の中からシワ対策
目尻のシワは、スキンケアだけでなく、インナーケアも大切です!
“肌を育てる食材”を意識
栄養バランスを整える=肌細胞の再生力が高まり、シワの出にくい肌につながります。
✔たんぱく質(肌の土台づくり)
→ 鶏むね肉・卵・豆腐・納豆・ギリシャヨーグルト
✔ビタミンC(コラーゲン生成をサポート)
→ ブロッコリー・パプリカ・キウイ・いちご・柿
✔ビタミンE(血行促進+抗酸化)
→ アーモンド・アボカド・かぼちゃ・ツナ缶
✔オメガ3脂肪酸(肌の潤いと柔軟性)
→ サバ・アジ・くるみ・亜麻仁油
✔ 亜鉛(ターンオーバーの正常化)
→ 牛赤身肉・かき・ごま・ナッツ類
肌の“再生タイム”を逃さない
夜10時〜深夜2時ごろは、“肌のゴールデンタイム”とも呼ばれる再生のピーク。この時間帯にしっかり眠ることで、成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーが整います。
理想は、夜11時までに入眠・6〜7時間の深い睡眠。
スマホやカフェインの摂りすぎは眠りの質を下げるので、夜は照明を落とし、リラックスできる音楽やアロマを取り入れるのもおすすめです。
血行とめぐりのケア
目元のシワは、血行不良や眼精疲労からも悪化します。血流が悪いと、肌に必要な栄養も酸素も届きにくくなってしまうのです。
【おすすめ習慣】
✔ ホットタオルを目元に当てて2〜3分 → 血流アップ&表情筋がゆるむ
✔首・肩まわりのストレッチで、巡りを整える
✔ めぐりのいい温かい飲み物(ルイボスティー・白湯など)を1日2〜3回

目元ケアの毎日ルーティン
目尻のシワは、“1回のスペシャルケア”より“毎日のやさしい習慣”の積み重ねでこそ変わっていきます。続けやすいからこそ、肌も心もラクになる。そんな、シンプルで心地よい目元ケアをご紹介します。
朝の目元ケアルーティン
1. やさしく目元を洗う
→ 洗顔料は泡立てて。目元は手が直接触れないよう、泡を置いてなでるだけ。
2. 化粧水を重ねて水分補給
→ 指の腹でスタンプを押すように。乾燥が気になる日は2回重ねて。
3. アイクリームで潤いをキープ
→ 米粒1個分を薬指で“とんとん”となじませる。目尻には横方向にやさしく。
4. 紫外線対策も忘れずに
→ 目元専用の日焼け止めや、UVカット効果のあるアイケアを重ねると◎。
日中のプチケア
✔乾燥を感じたら保湿ミストをシュッ
→ メイクの上から使えるミストやスティック美容液が便利。
✔目が疲れたら“そっと手で覆ってひと息”
→ 両手で目を包み、深呼吸。これだけでも血流が回復しやすくなります。
夜の目元ケアルーティン
1. クレンジングはこすらず浮かせて落とす
→ ポイントメイクリムーバー+コットンでやさしくオフ。
2. ホットタオルで血行促進(週に2〜3回)
→ 温めることで美容成分の浸透力がUP&表情筋がゆるむ。
3. アイクリームで“ハリ感の補給”を
→ 朝と同様に丁寧に塗布。夜はしっかりめに重ねてもOK。
4. 目元ストレッチで1日をリセット
→ 目を軽くつむって上下左右にゆっくり動かすだけでも◎。
“きちんとやらなきゃ”と構えずに、「今夜はホットタオルだけ」「今日はアイクリームだけ」でもOK。肌にふれるその時間が、あなたの心にもやさしさを届けてくれます。

さいごに
目尻のシワは、きちんと向き合えば、少しずつ変わっていきます。
大切なのは、今の自分をいたわることです。
今日のケアが、明日のあなたをもっと明るく、心地よくしてくれるはずです。
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