
「サプリで健康キープ!」「栄養たっぷりの食事を心がけてる」そんなふうに、美と健康のために気をつかっている方、ちょっぴり注意が必要かもしれません。
栄養素は、足りなければ不調のもと。
だからといって“多いほどいい”というわけではないのです。
この記事では、知らずに取りすぎてしまっている栄養素と、その対策について解説します。

鉄分
「なんとなく疲れやすいし、貧血予防に鉄サプリを…」という方、多いのではないでしょうか?
もちろん、鉄分は赤血球を作るのに欠かせない大切な栄養素。
ですが、必要以上にとると、吐き気や便秘、重い場合は肝臓への負担を引き起こします。
とくに注意したいのは閉経後の女性。
生理による鉄の損失がなくなるため、サプリを続けていると、逆に鉄がたまりすぎてしまうことも。

ビタミンA
肌や目の健康に欠かせないビタミンA。
美意識が高い方ほど、レバーやうなぎ、サプリなどで積極的に取り入れているかもしれません。
ですが、ビタミンAは脂溶性ビタミンといって、体に蓄積されやすく、摂りすぎると頭痛・吐き気・関節痛などの不調の原因に。
レバーやうなぎなどと併用する日は要注意です!!

カルシウム
骨粗しょう症予防に欠かせないカルシウム。
更年期世代は「しっかりとっておきたい栄養素」として意識している方も多いと思いますが、摂りすぎると腎結石や便秘のリスクがあがります。
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品に加えてサプリを摂ることで、無意識に取り過ぎてる可能性も・・
また、マグネシウムとのバランス(理想2:1)も崩れやすくなります。

ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けたり、免疫をサポートする大切な栄養素。
けれど脂溶性ビタミンのため、体内に蓄積されやすく、過剰になると「高カルシウム血症」などの原因になります。
「ビタミンD入りのサプリ+カルシウム入り牛乳+青魚」など、知らず知らずのうちに重ね取りしていませんか?
とくにサプリで摂る場合は、上限量(1日100μg=4000IU)を超えないように注意が必要です。
紫外線を浴びるだけでも体内で合成できる栄養素なので、「足りていないかな?」と思ったときは、まずは血液検査を受けてから判断しましょう。

亜鉛
「髪が細くなってきた」「肌の調子がイマイチ…」そんなときに人気の栄養素、亜鉛。
たしかに細胞の生まれ変わりや皮膚の再生にかかわる、大切なミネラルです。
ですが知らないうちに過剰になり、吐き気・胃の不快感・鉄や銅の吸収を妨げるなどの副作用が出ることも…。
1日8mg前後が目安量ですが、サプリや強化食品などを重ねると簡単にオーバーしてしまいます。
また、長期にわたって過剰になると鉄欠乏性貧血や免疫低下にもつながるので、美容目的で飲んでいる方こそ注意が必要。
「いつの間にか栄養バランスが偏っていた…」なんてことがないように、食事とのバランスを意識しましょう。

タンパク質
更年期太りや筋力低下が気になる世代にとって、タンパク質は強い味方。
ですが、「糖質オフして、代わりにプロテイン増やそう!」と過剰になると、思わぬ落とし穴が…。
タンパク質の代謝には腎臓への負担がかかるため、腎機能が低下している人や、毎食大量に摂っている人は注意が必要です。
目安は「体重1kgあたり1.0~1.2g」程度(健康な人の場合)。たとえば50kgの方なら約50~60gが目安になります。
タンパク質は“足りなさすぎても”“摂りすぎても”体にとってストレスに。
バランスをとって「じわっと筋肉を育てる食事」を心がけましょう。

摂りすぎないために
「体にいいから」と思って選んでいた栄養が、知らず知らずのうちに取りすぎに…。
✔ サプリは「なんとなく」ではなく、目的や検査結果をもとに選ぶ
✔ 複数のサプリの“かぶり成分”に注意する
✔ サプリと食事、どちらで摂るかを決めて、「重ね取り」を避ける
✔ 半年に1回は健康診断や血液検査で「今の自分の栄養状態」をチェック
“今の私に合う量”は、季節や年齢、体調でも変わっていきます。固定化せず、定期的に見直していきましょう

さいごに
体にいいと思っていた栄養素が、逆に不調の原因になっていたらもったいないですよね?
自分に必要なものを、必要なだけ。
“ちょうどいいバランス”を味方に、健やかに過ごしていきましょう♡
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