「まだ動くし、使えるから大丈夫」「もったいないし・・」そんな風に、つい家電を何年も使い続けていませんか？
壊れていなくても“寿命”を過ぎた家電には、思わぬリスクが潜んでいます。
今回は、気をつけたい家電の寿命や、買い替えのタイミングについて解説します。
家電にも“寿命”がある
家電製品にも“寿命”があります。
それは製品が壊れるまでの「耐用年数」とは別に、「安全・快適に使える期間（設計上の標準使用期間）」のこと。
この寿命を過ぎた家電は、突然故障したり、最悪の場合は発火や感電といった事故につながる危険もあるのです。
たとえ見た目や機能が正常でも、中の部品は少しずつ劣化しています。
特に、電気を多く使う冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどは要注意。知らないうちに寿命を過ぎていることもあるため、「いつ買ったか」「何年使っているか」を、改めて確認してみましょう。
「買い替えサイン」って？
家電は「動かなくなったら寿命」と思いがちですが、壊れる前にも“買い替えサイン”は出ています。
以下のようなサイン、思い当たるものはありませんか？
▢ 音がうるさくなった（異音がする）
▢ スイッチを入れてもすぐに動かない／反応が遅い
▢ 熱くなりすぎる、焦げ臭がする
▢ 冷えが悪い／加熱ムラがある
▢ コードが熱を持つ、ヒビ割れや変色がある
▢ 電源が突然切れる、ブレーカーが落ちる
これらは「故障直前の予兆」や「劣化による危険信号」の場合があり、使用を続けることで火災やケガのリスクにもつながります。
古い家電の怖いリスク
「まだ使えるから大丈夫」と思っていた家電。ですが寿命を過ぎたまま使い続けることで、こんなリスクが潜んでいることをご存知ですか？
火災や発煙事故
内部のコードやモーターが劣化していると、ショートや発火のリスクが高まります。古い冷蔵庫や電子レンジからの火災は、実際に発生しています。
感電やケガの危険
ヒビ割れたコードや異常発熱した機器をそのまま使うと、触れたときに感電ややけどの恐れも。
電気代のムダ使い
古い家電は省エネ性能が低く、無駄に電力を消費してしまいます。10年前の冷蔵庫と最新機種では、年間1万円以上の差が出ることも。
食品や衣類への影響
冷蔵庫や洗濯機などの性能が落ちていると、保存や洗浄が不十分になり、食中毒や衣類のトラブルにつながることも。
いざという時に壊れる
急な故障は、真夏のエアコンや年末の炊飯器のように、もっとも必要なタイミングで起こりがち。突然の買い替えで慌てることになります。
買い替えVS修理
「調子は悪いけど、買い替えるほどでもないかな…」「修理した方が安い？」と悩むこと、ありますよね。
そんな時は、次の3つをチェックしてみましょう。
使用年数が“寿命”に近いかどうか
使い始めて何年経っているかを確認。寿命に近いなら、修理してもすぐ別の不具合が出るリスクも。
修理費が高すぎないか
保証期間を過ぎた家電の修理費は意外と高額。特に部品交換が必要な場合は、新品購入とほぼ同じ費用がかかることも。
使用頻度・生活への影響
冷蔵庫や洗濯機のような“毎日必須”の家電は、壊れる前の買い替えが安心。逆に、たまに使う家電なら修理対応も一案です。
省エネ家電の魅力とは？
省エネ性能に注目して新しい家電に買い替えることで、想像以上に大きなメリットがあるんです。
電気代がグンと安くなる！
最新の省エネ家電は、技術の進化で消費電力が大幅に削減されています。たとえば、冷蔵庫なら10年前のモデルに比べて、年間で数千円〜1万円以上の電気代節約になることも。
環境にやさしく、SDGsにも貢献
消費エネルギーが少ないということは、それだけ二酸化炭素の排出も抑えられるということ。地球にやさしい暮らしは、子どもや孫の世代への思いやりでもあります。
音が静か・使い心地も快適
省エネ家電は音や振動にも配慮されていて、静音性が高いものが多いです。夜の洗濯も安心、在宅ワーク中もストレスフリーに。
長く使えて、結果的にコスパ◎
初期費用はかかっても、省エネ性能が高い家電は故障も少なく長持ち。長い目で見ると「安い買い物」になることも少なくありません。
家電を長持ちさせるコツ
家電は、ちょっとした使い方やお手入れ次第で寿命を伸ばすことができます。
フィルターや排気口の定期掃除を
エアコンや掃除機、電子レンジなどは、ホコリや油汚れが溜まると熱がこもりやすくなり、故障の原因に。 月1回を目安に、説明書を見ながらお掃除を。
コンセントの抜き差しに気をつける
コードを引っぱって無理に抜いたり、束ねたまま使ったりすると劣化しやすくなります。断線や感電の原因にもなるので要注意。
設置場所を見直す
冷蔵庫を壁にぴったりくっつけていませんか？放熱スペースが確保できないと、モーターがフル稼働して寿命が縮むことも。 家電に合った設置場所・換気スペースを確保しましょう。
異音や異臭を見逃さない
いつもと違う音・においがする場合は、内部にトラブルが起きているサインかもしれません。早めの確認や点検で、大きな故障を防げます。
定期的にリセット・リフレッシュ
炊飯器や電子レンジなど、センサーやメモリーを初期化（リセット）することで、機能が回復する場合も。たまには“休ませる”ことも大事です。
さいごに
「買い替え時期なんてまだ先」…そう思っていた家電、実はもう危険信号が出ているかもしれません。
この機会に、キッチン、洗面所、リビング…と、家の中をぐるりと見渡してみてください。
家電の寿命を見直すことは、自分と家族の安全・快適な暮らしを守る第一歩。
ちょっとした気づきや習慣が、安心をつくってくれます。
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