
寒い季節、手放せないのがヒートインナー。
もはや冬の制服のように着ている方も多いですが、ちょっと待ってください!
その“ポカポカ”インナー、本当にあなたの肌に合っていますか?
「なんだか着てると肌がかゆくなる」「お風呂上がりに粉をふいたようになる」…そんな経験、ありませんか?
大人女性の肌は、素材の違いにとても敏感。
今回は、冬を快適に過ごすための“肌にやさしいインナー選びのコツ”をお届けします!

そのインナー肌に合ってる?
「昔は平気だったのに、最近ヒートインナーを着るとチクチクする…」そんな声が増えています。
40代・50代(更年期世代)になると、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、肌のうるおいを保つセラミド量が減り、角層の水分保持力も低下します。
この状態で吸湿発熱タイプのインナーを毎日着ていると、肌の水分まで奪われて乾燥を招くことに。
さらに化学繊維の密着による摩擦、静電気、汗ムレが加わると、かゆみ・赤み・湿疹のトリプルリスクに。
冬になると「かゆい」「肌がピリピリする」「背中がムズムズ」「お腹まわりが赤くなる」という人は、もしかするとそのインナー素材が原因かも。
“あたたかさ”を選ぶ前に、“肌との相性”をチェックすることが、美肌を守る第一歩です。

素材で差が出る!
一口に「インナー」といっても、素材によって特徴も肌への影響も大きく変わります。
ポリエステル
吸湿発熱性が高く、薄くても温かいのが魅力。ただし、吸湿した水分を外に逃がしにくく、乾燥肌や敏感肌には刺激になることも。
摩擦や静電気を感じやすい点にも注意が必要です。
綿(コットン)
通気性・保湿性ともに優秀。肌への刺激が少なく、乾燥肌の人にもおすすめ。
ただし、汗を吸うと乾きにくいため、冷えやすい人は重ね着で調整を。
シルク
“第二の肌”とも呼ばれるほどやわらかく、摩擦が少なく保温性も高いです。
静電気が起きにくい点もメリット。デリケートな肌の人に最適です。
ウール
ふんわり暖かく、湿度をコントロールする天然素材。
近年はチクチクしない上質なメリノ素材も増えており、吸湿性・防臭性に優れた万能選手です。

インナー選び6つのポイント
冬の乾燥シーズン、インナー選びで肌の状態は大きく変わります。
特に40代・50代の女性は、肌のバリア機能が低下しているため、摩擦や乾燥による刺激を受けやすい状態。
ここでは肌にやさしいインナーを選ぶための重要なポイントを6つご紹介します。
吸湿性にすぐれているか
冬でも人は汗をかきます。汗を素早く吸い取り、外へ逃がす素材が理想。
湿気をこもらせず、肌をドライに保つことで、かゆみや肌荒れの予防につながります。
天然素材かどうか
綿・シルク・ウールなどの肌にやさしい天然繊維は、肌への刺激が少なく、乾燥や摩擦の刺激を軽減し、静電気も起きにくいのが特徴。
化学繊維100%のインナーを長時間着ると、かゆみや赤みにつながることもあるため注意が必要です。
化学繊維とのバランス
ポリエステルなどの化学繊維は暖かさには優れるものの、刺激になることも。
天然素材と混紡された製品や、肌に直接触れない位置に使われているもの(肌に触れる面が天然素材、外側が化学繊維)を選ぶと安心です。
縫い目・タグ・設計
肌トラブルが起きやすいのは、首回り・脇・ウエスト・太ももなど摩擦や蒸れが起こりやすい部位。
縫い目がフラットになっているか、タグが外側にあるか、ゴムがきつすぎないかなども、肌ストレスを軽減する重要ポイント。
フィット感が強すぎないか
締めつけが強すぎると、摩擦や圧迫が起こりやすくなります。ほどよく体に沿い、着心地のいいものを選ぶことも大切なポイントです。
抗菌防臭・静電気防止などの機能性
敏感肌にとって、かゆみの原因になる雑菌の繁殖や静電気も大敵。
天然素材の中にも、こうした加工が施されている商品があるので、ラベルや説明書きもしっかりチェックしてみましょう。

インナーの重ね方がカギ
寒さが本格化すると、インナー1枚では心もとない…そんなときにおすすめなのが「重ね着の工夫」です。
肌に直接触れる1枚目は“天然素材”で
化繊インナーを直接肌に着るより、コットンやシルクなどの天然素材を先に1枚。これだけで摩擦や乾燥の刺激がぐっと軽減します。
その上に“機能性インナー”を重ねて
ヒートテックなどの吸湿発熱インナーは2枚目として活用。肌への刺激を避けつつ、しっかり温かさをキープできます。
汗を前提にインナー選びを
意外と見落とされがちですが、冬でも電車移動や暖房で汗ばむことは多いです。
汗を吸って素早く乾かす素材をうまく取り入れると、ムレによる不快感や冷えの予防にもつながります。

敏感肌さんに人気の素材3選
敏感肌や乾燥肌に悩む方にとって、素材選びはまさに“命”。
チクチクしない、かゆくならない、だけどしっかりあたたかい・・そんな理想を叶える注目素材を3つご紹介します。
シルク100%
極上の肌ざわりでバリアサポート。
軽くてなめらか、まるで空気をまとうようなシルクのインナーは、皮膚への摩擦が少なく、肌のうるおいを守る天然のバリア機能を持ちます。
静電気も起こりにくく、冬のインナーとして優秀。
オーガニックコットン
農薬を使わずに育てられた綿花から作られた素材。化学物質に敏感な方にもおすすめです。
通気性・吸湿性に優れ、やわらかく、ふんわりと包み込まれるような着心地。環境にも肌にもやさしいです。
メリノウール
ウールは「かゆくなる」と思われがちですが、メリノウールは繊維がとても細かく、肌あたりがやさしいのが特徴。
温度調整機能もあり、冷えすぎ・蒸れすぎを防いでくれます。

さいごに
冬のインナーを少し見直すだけで、冬の肌ストレスはぐっと減らせます。
「かゆくて夜中に目が覚める」「脱いだあとに赤くなっている」などの不調を感じているなら、まずは“着るもの”から見直してみましょう。
あなたの肌に合った“冬の相棒”を見つけて、寒い季節もごきげんに過ごしていきましょう。
2025年11月20日のみんなのアンケート結果!
更年期、どう向き合ってる?
回答人数:61410人でした!

